星雲・星団ア・ラ・モード

星雲・星団ア・ラ・モード

ペリカン星雲 (左上)  桜井義浩
空の雲は様々な形をしていて、時には人の顔とか、犬とかのように見えるときがありますが、星雲の中にも面白い形をしているものがあります。この星雲もIC5070という、ちゃんとした名前があるのですが、ごらんのように「ぺりかん」にそっくりな形をしている為、天文関係の間では通称「ぺりかん星雲」と呼ばれています。

魔女の横顔 (右上)  なか@SP8
「星雲」というと、赤くて華々しかったり、透き通るように青くて美しかったり…というイメージを持ちますが、この「魔女の横顔」と呼ばれる星雲は地味で暗い存在です。その暗さもあって、何となく魔女の薄気味悪い雰囲気を醸し出していますね。魔女の窪んだ顔と、その中にある尖った鼻が印象的ですが、他の動物にも何かこんな感じのがいそうです。さて皆さんは何に見えるでしょう?

螺旋星雲 (左下) なか@SP8
この螺旋星雲は、われわれの太陽と似た星が核融合反応の燃料を使い切った後の姿です。中心には白色矮星と呼ぶ高密度な星が形成され、一方、元あった星の外層部分は宇宙空間にガスとなって吹き飛ばされます。この輪のように拡がったガスが、白色矮星から放射される紫外線によって電離され、その結果、カラフルに輝いる様子が螺旋星雲です。この輪の大きさは満月の半分程度もあります。夏の天の川が西に傾く季節になると、南方向の比較的低い位置に見えてきます。私はこれを撮影していると秋だな~と感じます。もっとも、9月に吹く涼しげな夜風のせいかもしれませんが。」

ω星団 (右下) 藤尾俊之祐
全天一の球状星団。満月大の大きさで3.7等の明るさがあるので肉眼でも簡単に確認できそうですが地上高度が低いためなかなか見る機会に恵まれません。この日当地は年に1.2回あるかどうかの地平近くまで透明度の高い空でしたがω星団の本当の姿はこんなものではないはずです。空高く見える南半球でぜひ観望・撮影してみたい天体のうちのひとつで